〜身近なおすすめスポット 21 雑司ヶ谷・鬼子母神〜
いつも慌ただしく殺伐としている東京都内。そんな都内でも、点在的にほっこりできる場があるのもまた東京の特長なのではないでしょうか。お腹が空いてきたお昼の時間に、副都心線の雑司ヶ谷駅に降り立ちました。
地下鉄ですが、深い地下駅から地上に出ると
都電荒川線(愛称:東京さくらトラム)が並行して走っている位置関係にあります。
都電の踏切を渡って、鬼子母神の参道に向かうと、一番初めの写真を見ていただければわかりますが、高いけやきの木が左右に立ち並ぶ参道が......。
少し異世界に来た感じがしますが、新緑に覆われた落ち着きを感じます。
しばらく進むと左手の奥に鬼子母神本殿が見えてきます。境内は広くて、ちょうど今日はフリーマーケットの開催中でした。多くの出店者とお客さんで賑わっていました。
まず、周囲を見渡します。すると、なつかしや常設の駄菓子屋さん、そして、斜向かいにお団子屋さんがあるではありませんか。
「おせんだんご」と可愛らしいのれんと立て看板が出ています。
お店でも食べられるようになっていました。長い間、閉店していたのを地元の努力で復興されたということです。
お腹が空いていましたので、両店でそれぞれチョコボールとおせんだんご(あん、しょうゆ、お茶つきで640円)を買って、早速いただきました。
腹が減っているだけに美味しい。
説明書きにもありましたが、鬼子母神には多くの子がいたとされていて、おせんだんごの小さめの五つ刺しは安産と子孫繁栄の意味があるらしいです。
しばらくフリーマーケットをひと通り見て、おだんごだけでは物足りなくて、近所の鯛焼き屋さんが目に止まったため、いきなり飛び込むことにしました。
『ひなの郷』さん(写真下)になります。
そして、鯛焼きをゲットして頬張ります。
次は都電荒川線を挟んで反対側の商店街を見学することに行きました。すると、
「鬼子母神通り みちくさ市」と数々のノボリが上がっています。
よく見ると、道の両脇で古本のフリーマーケットが開催されていました。
古本屋めぐりが三度のメシより好きなわたしは目を皿のようにして一件一件見ていきました。
古本屋を経営している方もいらっしゃれば、個人で出店している方もおられるようでした。
先の鬼子母神のフリーマーケットもそうですが、品揃えは多くはありませんが、地域の商店街の活性化をねらった戦略として応援したいものです。
ささやかながら文庫本一冊、夏目漱石『漱石文明論集』を一件の店で買って、この場をあとにしました。
(参考:鬼子母神web site)
(2024.4.21)