〜見知らぬ街あるき 11 〜 溝口 大山街道
高津図書館での会議の後、江戸時代中期に流行した大山詣に利用されていた大山街道を歩いてみました。
街道沿いにはところどころに今も蔵造りの店舗が残っています。
溝口村、二子村であったこのあたりは、江戸後期になると、伊豆や神奈川南部から江戸へ運ぶ物資の搬送路として利用され、それらを商う商人で賑わった宿場です。
そのあたりの歴史や貴重な資料は街道途中にある“大山街道ふるさと館“で見ることができます(展示観覧は無料)。
そして街道と交差するニケ領用水。
江戸の初期に農業用水路として14年の期間をかけて、川崎領、稲毛領の32km間が小泉次太夫によって完成されたそうです。
また二ヶ領用水沿いに約1kmほど北西に行くと、久地円筒分水という大変珍しい国の登録有形文化財があります(写真)。
水の分配量で各領の争いが絶えなかったことから、1941年に造られ大変優れた分水樋の事例として知られているようです。
あとは、これからの生活と社会の安寧を願って、溝口の総鎮守である溝口神社へ。
参拝では個人のお願いごとは願をかけるより神様に感謝をするか、温かく見守っていただくお願いをするようにしています。
今日も暑いので、どこかのカフェにでも入りたかったのですが、現地ではそれらしいところもなかったので、溝の口駅高架下にあるタリーズコーヒーまで戻って、冷たいアイスコーヒーで水分補給。
読者の皆さんにはくれぐれも涼しい季節でのウォーキングをおすすめします。
(2023.7.28)