栗山丈のおさんぽブログ

さんぽ好きの作家が地域の素敵なスポットをご紹介します。

栗山丈のミニさんぽ 17 亀戸 

〜身近なおすすめスポット 17    亀戸〜

 かれこれ30年ぶりくらいで亀戸駅を降り立ちました。夕方に日本橋で予定を抱えていたのですが、その前にコンサートプラン・クセジュ主催の「Christmas Songの時間」というコンサートが亀戸天神社近くのライティングハウスTOKYOで催されるので、早めに到着してまち歩きをしてそれから間に合わせようと思っていました。

 亀戸に来たら、何と言っても気になるのは亀戸餃子です。北口駅前の先の細い路地を入ったすぐのところに「名代亀戸餃子本店」はあるのですが、早速行ってみると、ちょうどお昼時でギュウギュウに混雑していたので、コンサート鑑賞終了後にもう一度来てみることにしました。とりあえず、その近くのエクセルジオールコーヒーでサンドイッチとホットミルクで空腹をしのぎました。

 

 そして、都道306号を北へ400mほど向かうと、亀戸4丁目の交差点の角に亀戸梅屋敷という観光スポットがありました。そこでは江戸下町の名産品の販売や観光案内などが行われていました。コンサートの開演時間に間に合わせなければならないので、こちらサッと見るだけにとどめて、次へ向かいました。

 

 さらにこの交差点を錦糸町方面にまた400mくらい進むと、いよいよ亀戸天神社の正面入口が見えてきました。手水を済ませ、本殿をお参りをします。天神様は菅原道真公を祀っているため、一般的には学問の神さまです。しかし、祈ることと言えば、この先の仕事のことくらいで商売繁盛を祈願しました。

 

 そして、開演前に天神社のすぐ左側の通りにあるライティングハウスTOKYOに到着。照明器具のショールームのような感じですが、グランドピアノがあり、サロン風のミニコンサートができるようになっています。アンティークな建物で中はとても落ち着いた空間です。

 

 コンサートは歌唱力のあるメゾソプラノ、アルトの歌手の方々がピアノ伴奏や曲により打楽器を入れ、クリスマスの時期にちなんだ曲を披露するというスタイル。現代の作曲家の伴奏による編曲ものや関係作品も演奏され、クリスマスにちなんだ曲もこれだけあったのかと思わせるほどで、なかなか聴きごたえのある曲が並んでいたと思います。

 今回は未就学児の入場もウェルカムで、内容が非常にバラエティであり、会場内も主催者の進行で賑やかに進められました。観客に飽きさせないために、歌手の指導による全体での歌唱も織り交ぜる工夫もされていました。休憩時間中はドリンクとお菓子のサービス付き。最後まで楽しめる内容でした。
 子供も保護者と一緒に椅子に座って聴いていたようでしたが、時間とともに座っていられなくなりましたね。保育エリアみたいなマットを敷いたスペースなどがあってもいいかもしれません。

 コンサートを十分に堪能をしてから、街の光景を観察しながら亀戸駅に向かいました。天神社の周囲にはそれに関係する名産品を売る店もあります。目についたのが、“天神煎餅大野屋”の看板を掲げた煎餅屋さん。多種多様な商品が陳列されているのが外から見てわかったが、店内に入らずに先を急ぎました。

 

 午後3時30分。さて、今日どうしても食べたかった亀戸餃子。果たして店は入れるのだろうか? 不安な気持ちで到着して店のなかを覗いてみると......

 やっぱり満員でした。ガックリと肩を落として、次の用事まで1時間しかないのであきらめようと近隣の商店街を歩いていると、なんと「餃子」という看板を発見。“亀戸餃子藤井屋”とあります。すかさず近づいてみると、確かに亀戸餃子を食べさせてくれるお店で、店内に客は3人のみ。これは入るしかないと思って、注文したのが写真の
バリバリ餃子のミックス定食 690円
レモンサワー 430円

餃子本来の野菜と肉のうまみが口のなかに広がり、感動的な美味しさでした。亀戸に来た折にはぜひ食べてみることをお勧めします。

 

 次の私用にも何とか間に合ったし、今回は素晴らしいまち歩きができました。ここには書かませんでしたが、カフェで作曲していた時に優しく声をかけてくださったピアノをしているお嬢さんなど、いい出会いにも感謝したいと思います。また、コンサートにお誘いいただいたSさんを始め、音楽仲間の皆さんにも心から感謝を申し上げます。

 

http://kameidotenjin.or.jp/

(亀戸天神社website)

https://e335300.gorp.jp/

(亀戸餃子藤井屋)

 


            (2023.12.2)